【スコティッシュ・フォールドの特徴とかかりやすい病気】気をつけたいポイントを解説

2025年05月17日

はじめに

スコティッシュフォールドは、丸い顔と前に折れた特徴的な耳、やわらかな被毛が魅力の猫種です。穏やかで人懐っこい性格をしており、室内飼育にも適しています。その一方で、耳の形を生み出す遺伝子が関節などの骨にも影響を与えるため、健康面で注意すべきポイントがあります。本記事では、スコティッシュフォールドの平均寿命やかかりやすい病気、健康管理のポイントについて、獣医学的な視点を交えて詳しく解説していきます。

スコティッシュフォールドの平均寿命

スコティッシュフォールドの平均寿命は12〜15歳程度とされており、猫全体の平均と比べて標準的です。ただし、骨の異常に起因する慢性疾患を抱える可能性があるため、健康管理によって寿命に差が出やすい傾向があります。

人間に換算すると?

人間の年齢に換算すると、おおよそ65〜80歳程度に相当します。猫は1歳で人間の15歳前後に相当し、以後は1年ごとに4〜5歳分の年齢を重ねると考えられています。

スコティッシュフォールドの性格

穏やかでマイペース

基本的に落ち着いていて、激しく動き回ることはあまりありません。大きな音や急な変化を苦手とする個体も多く、静かな環境での飼育に適しています。

甘えん坊で人との距離が近い

飼い主のそばで過ごすことを好み、抱っこを許容する個体も多いです。人との絆を大切にする猫種として知られています。

個体差はあるが、環境変化に敏感

すべての個体に当てはまるわけではありませんが、慣れない環境や引っ越し、大きな音などがストレスになりやすい傾向があります。特に社会化期にさまざまな経験をしていない個体では顕著です。

スコティッシュフォールドのかかりやすい病気

遺伝性骨軟骨異形成症(軟骨異形成)

「折れ耳」の原因となるFD(フォールド)遺伝子は、軟骨や骨の成長にも関与しています。この遺伝子を両親から受け継ぐ(ホモ接合)ことで、尾や四肢に重度の変形や関節の痛みを生じることがあります。症状は成長期から現れ、ジャンプを避ける、歩行がぎこちないなどが見られます。

慢性腎臓病

加齢とともに進行しやすい疾患で、スコティッシュフォールドにも多く見られます。初期には目立った症状がないため、定期的な血液・尿検査での早期発見が重要です。

肥大型心筋症(HCM)

心筋が異常に厚くなることで心機能が低下し、呼吸困難や突然死のリスクを高めます。猫全般で多い心臓病であり、遺伝的素因を持つ可能性も指摘されています

外耳炎・耳介の慢性炎症

折れ耳により耳道の通気性が悪く、炎症や耳垢の蓄積を招くことがあります。さらに、耳介自体に軟骨異常がある場合、耳の変形や慢性炎症が生じることもあります。


長生きの秘訣

信頼できる出自を選ぶ

FD遺伝子の影響を最小限に抑えるため、**折れ耳と立ち耳の交配(異型交配)**によって生まれた個体を選ぶことが推奨されます。両親とも折れ耳の交配は避けるべきです。

食事管理と適度な運動

肥満は関節への負担や代謝異常の原因になります。カロリーコントロールされた食事と、日常的なおもちゃ遊びなどで運動不足を防ぎましょう。

ストレスの少ない生活環境

静かで落ち着いた環境、予測可能な生活リズム、安心できる居場所が猫のストレスを軽減し、健康を支える要素となります。

定期的な健康診断

年に1〜2回の健康チェックを行い、特に腎臓・心臓・関節・耳の状態を重点的に診てもらうことが重要です。


普段からチェックしておきたいポイント

  • 歩行やジャンプの様子
     足を引きずる、動きがぎこちないなどの様子は骨関節異常の兆候かもしれません。

  • 水をよく飲む、尿の量が多い
     慢性腎臓病の早期サインです。日々の飲水量やトイレのチェックが有効です。

  • 耳のにおいや耳垢の色
     折れ耳は蒸れやすいため、炎症や感染を起こしやすい構造です。定期的な耳のケアが必要です。

  • 体重の増減
     肥満は関節や心臓に負担をかけます。月1回の体重測定を習慣にしましょう。

まとめ

スコティッシュフォールドは、外見の愛らしさと穏やかな性格が魅力の猫種です。一方で、折れ耳の背後には遺伝的な骨の問題が潜んでおり、十分な知識と理解が必要とされます。信頼できるブリーダーや譲渡元から迎えること、日常の健康チェック、定期的な獣医師の診察を通じて、病気を予防し、長く幸せな暮らしをサポートしてあげましょう。適切にケアを行えば、スコティッシュフォールドはその魅力を存分に発揮し、かけがえのない家族の一員として寄り添ってくれるはずです。

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