【老犬の認知症】症状と原因、予防法について

2024年06月15日

犬の認知症

わんちゃんでもヒトと同じように老化によって認知症になることがあります。認知症は現在のところ、残念ながら完治させることはできず、進行を遅らせる努力をするしかありません。そのため予防が非常に重要になります。この記事では老犬の認知症についてその症状と原因、予防方法を解説します。

症状

犬の認知症の症状には様々なものがありますが現在はそれぞれの頭文字をとって以下のようにDISHAALというカテゴリー分けがされています。くなったり、壁や床をぼんやり見つめたり立ちつくすようなことがあります。

  • 身近な人や仲間のペットを認識できない


  • D 見当識障害 Disorientation 

    • 方向感覚を失い、家具や隙間に挟まって出られな

    また聴覚や視覚の刺激に対する反応が衰えたり、反対に敏感になって吠えることがあります。

I 人や動物との社会的な関わり方に変化 Interactions 

  • 飼い主やほかの動物への関心が薄くなり、ふれ合いを好まなくなります。またかかわり方に変化がみられ飼い主に過度に依存したり反対に攻撃的になることがあります。

S 睡眠の変化 Sleep

  • 夜間起きていることが多く落ち着かない様子が見られたり、夜に徘徊するようになります。

  • 夜鳴きがみられることもあります。

H しつけの変化(排泄についての変化) Housetraining

  • 昔はできていたのにトイレ以外の場所で排泄してしまうことがあります。

  • また自分の寝場所を汚すこともあります。

A 活動レベル Activity level 

増加

  • あてもなく歩き回ったり(徘徊)、食欲の増加がみられることがあります。

低下

  • おやつへの関心が低下したり以前はしていた遊びなどの活動が減ることがあります。また毛づくろいなどのセルフケアの回数が減ることもあります。

A 不安の増加 Anxiety 

  • 不安を感じよく吠えるようになったり、興奮して落ち着かない様子になることが増えます。また音や物に対する不安やおそれが増すことがあります。

  • 分離不安が強くなることもあります。

L 学習や記憶 Learning and Memory 

  • これまではできていたコマンドができなくなったり応えるのが遅くなることがあります。また新しいことを学習するのに時間がかかったりできなくなったりします。

原因

犬の認知症は、単なる老化現象ではなく、加齢に伴う神経変性疾患とされています。人間と犬の両方で、認知症の明確な原因はまだ明らかにされていません。犬の認知症においても、人間と同じように脳内にβアミロイドが蓄積し、脳腫瘍や脳出血などが認知症の症状を引き起こすことがあるそうです。これから先もっといろいろなことが明らかになれば認知症の明確な原因もわかるようになるかもしれません。

予防法

食べ物で予防する

認知症の予防には日常の食事が重要です。犬が年を取るにつれて、年齢に合わせたシニア用フードをあげるのも良いでしょう。特に、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などのオメガ3脂肪酸は認知症予防に効果があると考えられています。

また、人間の場合、ビタミンCやE、βカロテンの摂取がアルツハイマー型認知症の発症を抑制するとされていますがワンちゃんに対しても効果のある可能性も示唆されています。

 

これらの栄養素は通常のフードだけでは不足しがちなため、サプリメントを通じて補給することも一つの手です。

 

頭を使った遊びで予防する

認知症予防には、脳を刺激してあげることが大切です。犬は年を取るにつれて、周囲に対する興味や好奇心が低下し、生活が単調になる傾向にあります。遊びを通じて脳を活性化させることで認知症の予防につながると考えられています。

例えばすでに覚えたお手やお座りを一日数回してあげるのが良いでしょう。また新しいコマンドを覚えさせることも効果的です。

また、犬が好むおやつを隠したり、飼い主とかくれんぼをしたりすることも犬の探索本能を刺激し、脳を活性化させることにつながります。

 

適度な運動で予防する

運動は脳の刺激として、また老化を遅らせるためにも重要です。年を取ったワンちゃんは散歩を嫌がることもありますが、痛みがない限りは毎日の散歩を続けることが良いでしょう。

また毎日同じルートを歩くのではなく、散歩のコースを変えたり、途中でボール遊びをするなどの変化を加えることも効果的です。足腰が弱って外出が困難になった場合は、家の中で少し歩いてみたり、飼い主との遊びを通じて体を動かしてあげるなど、工夫をしてみましょう。

 

今回は老犬の認知症について解説しました。ヒトと同じようにワンちゃんの認知症に対しても正しい知識と心身のケアが必要不可欠です。無理をさせることなく優しく接してあげましょう。

最期に千葉県にある獣医師監修の老犬ホーム”スマイルフラワー”についてご紹介します。

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スマイルフラワーでの取り組み

個別対応

老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。

医療サポート

スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。

リラックスできる環境の提供

老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。

見学のご案内

飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。