2024年06月15日
はじめに
愛するペットの健康を守るためには、定期的な血液検査がとても重要です。血液検査は、病気の早期発見や健康状態の把握に欠かせない手段です。この記事では、血液検査で分かること、各項目の意味、検査結果の見方について詳しく説明します。
血液検査で分かること
血液検査は、以下のような病気や症状を見つけるのに役立ちます
・フィラリア(犬糸状虫症)
・腎不全
・糖尿病
・甲状腺の問題
・クッシング症候群
・ホルモン異常
・膵炎
・貧血
・脱水
・炎症
毎年春頃の予防接種の際に、愛犬や愛猫の血液検査も一緒に行うことをおすすめします。
血液検査の項目とその意味
高い場合に注意が必要な項目
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GLU(グルコース):血糖値のことを指しており、高いと糖尿病の可能性があります。猫ちゃんの場合、ストレスで一時的に上がることもあります。
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BUN(尿素窒素):腎臓の機能を示す指標高いと腎不全の疑いがあります。BUNだけが高い場合、心臓の問題があることもあります。
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CREA(クレアチニン):腎臓の機能を示す指標です。高いと腎不全の可能性があります。
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ALT(アラニントランスフェラーゼ):肝臓の健康を示します。高いと肝臓や胆道の問題が考えられます。
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AST(アスパラギン酸トランスフェラーゼ):肝臓の健康を示します。高いと肝臓や筋肉の問題が考えられます。
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ALKP(アルカリフォスファターゼ):肝臓や胆道の問題やクッシング症候群の可能性があります。
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GGT(ガンマグルタミルトランスフェラーゼ):肝臓や胆道の問題を示します。
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TCHO(総コレステロール):高いと甲状腺機能亢進症の可能性があります。
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TG(中性脂肪):高いと甲状腺機能低下症の可能性があります。
低い場合に注意が必要な項目
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TP(総蛋白):栄養状態や肝機能を示します。低いと栄養不足や肝臓の問題が考えられます。
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ALB(アルブミン):こちらも肝臓の機能を示します。低いと肝臓の問題や栄養不足が考えられます。
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RBC(赤血球数):低いと貧血の可能性があります。
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HCT(ヘマトクリット):血液の濃度を示します。低いと貧血や出血が考えられます。
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WBC(白血球数):低いと免疫不全やウイルス感染が考えられます。
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PLT(血小板数):低いと血小板減少症や出血のリスクがあります。
高くても低くても注意が必要な項目
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PCV(ヘマトクリット):高いと脱水の可能性があります。低いと貧血の可能性があります。
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HGB(ヘモグロビン):高いと脱水の可能性があります。低いと貧血の可能性があります。
血液検査の結果の見方
血液検査の結果には「参考基準値」があります。これは健康な動物の95%が含まれる範囲です。基準値から外れても、必ずしも異常とは限りません。獣医師が問診や身体検査、症状と合わせて総合的に評価します。
定期的な血液検査の重要性
年に1回の血液検査の推奨
若くて健康なペットでも、年に1回の血液検査が推奨されます。7〜8歳以上のシニアは年に2回が理想です。定期的にデータを蓄積することで、体調の変化や病気の予兆を早期に発見できます。
フィラリア検査と同時に行う理由
フィラリア検査は血液中のフィラリア幼虫を調べるためのもので、採血を行います。その際に少し多めに採血し、全身の健康チェックを行うことができるため、フィラリア検査と同時に血液検査を行うことをお勧めします。
持病がある場合の血液検査
治療中や持病がある場合でも、血液検査は治療効果の判定や症状のコントロールに役立ちます。投薬の効果を確認し、必要に応じて治療法を見直すために定期的な検査が必要です。
血液検査の費用と保険の適用
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血液検査の費用は動物病院によって異なりますが、一般的には5,000円から10,000円程度です。
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ペット保険が適用される場合もあるので、事前に保険会社に確認すると安心です。
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老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。
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