【老犬の徘徊】老犬が夜歩き回るときの原因と対処法

2024年06月13日

老犬が夜徘徊する

年を取ってきた愛犬が最近うろうろし始めた。それは徘徊といわれる症状かもしれません。この記事では、徘徊という言葉の説明から徘徊と間違えやすい病気やその対応を解説します。

徘徊とは?

徘徊とは、「トイレに行く」だったり「水を飲みに行く」などの目的がないのにウロウロとあてもないように歩き回ることを言います。人の医学分野においては、認知症の代表的な症状の1つとされ、認知機能の障害やそれに伴うストレス(不安など)によって生じるとされています。

日中、落ち着きなく歩き回ることもありますし、特に夜に徘徊することもあります。

では老犬の徘徊はどのようなことが原因で起こるのでしょうか?

徘徊の原因

老犬の徘徊は認知症の症状のひとつ。しかし一見すると徘徊と思えるような行動も実は病気が原因の、徘徊とは違う症状かもしれません。ここでは老犬がうろうろと歩き回るときの原因について説明します。

 

①認知症

いわゆる「徘徊」は認知症の症状のひとつです。これには何かしらの認知機能の異常がかかわっていると考えられています。

 

②不安やストレス

犬も人と一緒で年を取るにつれて今までできていたことが徐々にできなくなっていきます。目体が思うように動かせなくなったり、目や鼻名がきかなくなったりなど。そんな状況に不安やストレスを感じ、不安を紛らわせるためにうろうろと歩き回るようになることがあります。

 

③視力の低下

緑内障など何らかの原因で急に視力を失った犬は、あちこち臭いを嗅ぎ回りながらウロウロすることがあります。徘徊と見分けるポイントは、においをかぎながら徘徊している、そして認知機能は正常そうであるの2点です。

うろうろしているところに声をかけてみて反応するかを確かめてみましょう。

 

④平衡感覚の異常

耳や脳に異常があり平衡感覚に異常が生じると、まっすぐ歩こうとしてもうまく歩けず、左右どちらか一方にクルクル回ってしまうことがあります。この場合は回ってしまう方向は一定であり、内側に首を傾けることが多いです。

これについても③と同様認知機能はやはり正常に保たれています。呼びかけなどには正常に反応するかどうかを観察してみてください。

 

⑤神経症状

周期的に発作が起きるてんかんは、発作が起きた後にウロウロと落ち着きなく歩き回ることがあります。てんかんとは脳内に異常な興奮が起きることで痙攣や意識障害などの症状が現れる病気です。てんかんは年齢にかかわらず犬に発症することがあります。

対処法

無理に止めるのはNG

呼びかけにも応じずただうろうろと歩き回っていては心配で止めてあげたくなるかもしれません。しかし、無理に抱き上げたり、歩くのをやめさせようとするのはあまりよくありません。上で書いたように歩き回ることで自分を落ち着かせようとしているのなら、無理に止めてしまうと余計ストレスになってしまう可能性があります。また特にてんかん発作の後に徘徊している場合は、下手に刺激を与えない方がよいでしょう。止めることによってさらなる発作を誘発してしまう恐れがあります。

 

動画をとっておく

認知症による徘徊なのか、ほかの病気による症状なのか自分では判断がつかないこともあるかと思います。獣医さんに診てもらう際、より正確な診断が下せるように余裕があるようでしたら動画をとっておくのが良いでしょう。

 

けがをしないよう環境を整える

認知症による徘徊では認知機能がうまく働いていません。体の自由がきかず転倒したりどこかにぶつかったりする可能性があります。家具の角を丸めたり、突起には保護材をつけたりといった工夫をすることでけがを防ぎましょう。

またマットなどに柵を作って一定範囲から出られないようにしたり、転倒をしづらいように、部屋の中の段差をなくすのも良いでしょう。

 

動物病院で診てもらう

やはり自分自身での判断が不安な場合や飼い主の生活に影響を与える場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。徘徊があまりにひどくなったり長期に及んだりすると家庭内では問題解決が難しくなってしまいます。

早めに動物病院を受診し最適な方法を見つけ出すのが良いでしょう。投薬治療や短期的な入院、そのほか自分でできるような対応策など様々な側面からアドバイスをしてもらえるはずです。
一人で抱え込まず、獣医さんのアドバイスをもとに最も良い方法を模索しましょう。

 

この記事では老犬の徘徊について説明しました。

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スマイルフラワーでの取り組み

個別対応

老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。

医療サポート

スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。

リラックスできる環境の提供

老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。

見学のご案内

飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。

 

保護犬活動について

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