【ラグドールの特徴とかかりやすい病気】気をつけたいポイントを解説

2025年07月25日

ラグドールの魅力と健康管理

はじめに

ラグドールは、その大きな体とふわふわの被毛、そして人懐っこく落ち着いた性格が特徴の猫種です。「ぬいぐるみ」の名を冠する通り、抱っこを嫌がらず、人に身を任せるおっとりした性質で知られています。比較的穏やかな性格から、初めて猫を飼う方にも人気がありますが、その一方で特定の遺伝性疾患には注意が必要です。この記事では、ラグドールの平均寿命やかかりやすい病気、健康管理のポイントについて、獣医学的な知見に基づいて解説します。

 

ラグドールの平均寿命

ラグドールの平均寿命は12〜17歳とされ、猫全体の平均とほぼ同等かやや長めです。大型猫種に分類されるため、成長に時間がかかる一方、成熟後は比較的健康を維持しやすいといわれています。

人間に換算すると?

猫の1歳は人間の約15歳に相当し、その後は1年ごとに4〜5歳ずつ加齢するとされます。したがって、ラグドールの寿命を人間に換算すると約65〜85歳前後に相当します。

 

ラグドールの性格

おだやかで忍耐強い 抱っこされるのを嫌がらず、鳴き声も控えめ。騒がしい環境でもパニックになりにくい傾向があります。

人懐っこくて甘えん坊 人と触れ合うことが大好きで、飼い主のそばに寄り添う姿がよく見られます。多頭飼いにも比較的向いています。

遊び好きだが過度ではない 適度に遊び好きですが、他の猫に比べて活動量は控えめなため、運動不足には注意が必要です。

 

ラグドールのかかりやすい病気

肥大型心筋症(HCM) ラグドールで最も注意すべき遺伝性疾患で、心筋が肥厚し心臓の機能が低下します。遺伝子変異(MYBPC3)が原因であることが確認されており、血統管理された繁殖猫であっても発症のリスクがあります。定期的な心エコー検査が推奨されます。

尿路疾患(FLUTD) 肥満や水分不足による尿石症、膀胱炎などが見られます。特にオス猫は尿道が狭く閉塞のリスクが高いため、水分摂取の工夫とトイレ環境の整備が重要です。

肥満 運動量が少ない傾向があり、食事量の管理が不十分だと肥満になりやすいです。肥満は糖尿病、関節疾患、肝疾患など多くの病気のリスク因子となります。

毛球症 長毛種であるため、セルフグルーミング時に毛を飲み込みやすく、毛球症(ヘアボール)のリスクが高くなります。こまめなブラッシングと繊維質の多い食事が予防になります。

 

長生きの秘訣

健康な血統の個体を選ぶ HCMの遺伝子検査が行われているブリーダーから迎えることが重要です。両親猫に遺伝病の発症歴がないかを確認しましょう。

運動と環境の工夫 室内飼育で安全を確保しつつ、キャットタワーやおもちゃで適度な運動ができる環境を整えましょう。

食事管理 高タンパク・低脂肪の栄養バランスの取れた食事が推奨されます。年齢や体型に応じた食事を選び、間食は控えめに。

定期的な健康診断 特に心臓・泌尿器・消化器系のチェックを年1〜2回行うことが望ましいです。早期発見・早期治療が健康寿命を延ばします。

普段からチェックしておきたいポイント

息が荒い・運動後の回復が遅い  → 肥大型心筋症のサインの可能性があります。

トイレに頻繁に行く・尿が出にくい  → 尿石症や膀胱炎の兆候かもしれません。

体重が急に増えた・減った  → 肥満や内臓疾患の兆候となることがあります。

毛玉の嘔吐が頻繁  → 毛球症のリスクがあるため、対策を取りましょう。

 

おわりに

ラグドールは、その穏やかな性格と優雅な見た目で多くの飼い主を魅了する猫種です。しかし、その美しさの裏には、心疾患や毛球症など見逃せない健康リスクも存在します。適切な飼育環境と日々の観察、そして信頼できる獣医師によるサポートが、ラグドールと長く健やかに暮らすための鍵となります。

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