2024年10月01日
フレンチブルドッグの特徴、性格、気を付けたい病気
フレンチブルドッグ、通称「フレブル」は、その愛らしいつぶれた鼻、大きな耳、シワの多い顔で多くの人に愛されています。社交的で飼い主にべったりな性格もあり、子どもとも友好的に接することができる犬種です。今回は、フレンチブルドッグの歴史や特徴、注意したい病気について詳しく解説します。
フレンチブルドッグの歴史と特徴
フレンチブルドッグの祖先は、18世紀のイングリッシュブルドッグで、フランスに渡った後、闘争心を取り除くために小型化され、愛玩犬として広まりました。その後、1880年代のパリで熱心なブリーダーによって繁殖が進み、上流階級にも愛されるようになりました。
フレンチブルドッグは、体高30cm、体重8~15kgの筋肉質な体つきで、「コウモリ耳」と呼ばれる立ち耳が特徴です。短毛で手触りがよく、毛色は「フォーン」「ブリンドル」「パイド」「クリーム」などがあり、定期的なブラッシングが必要です。
フレンチブルドッグの性格
フレンチブルドッグは、遊び好きで社交的な性格を持ち、人懐っこく、飼い主に強く依存する一面があります。オスは活発で運動好き、メスは穏やかでマイペースな傾向が見られます。子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせ、社会性を育むことが重要です。
フレンチブルドッグは興奮しやすいため、飼い主の指示に従うしつけが大切です。「オスワリ」や「マテ」などの基本的なトレーニングを行い、興奮をコントロールできるようにしましょう。
フレンチブルドッグの健康と寿命
フレンチブルドッグの平均寿命は10歳~13歳で、比較的短めです。短頭種特有の呼吸器系の問題や皮膚疾患に注意が必要です。特に「鼻腔狭窄症」などの呼吸困難を引き起こす病気になりやすいため、日常的なケアが欠かせません。
フレンチブルドッグがなりやすい病気
1. マラセチア皮膚炎
皮脂をエサにしているマラセチア菌が異常に増殖し、皮膚炎や外耳炎を引き起こします。皮膚のベタつきや酸っぱい臭い、強い痒みが特徴です。皮膚を清潔に保つことが予防に役立ちます。
2. 短頭種気道症候群
短い鼻や狭い気管のため、呼吸がしづらくなる病気です。呼吸音が異常に大きく、運動後に息が上がりやすい傾向があります。適正な体重を維持し、涼しい環境での管理が必要です。
3. チェリーアイ(第3眼瞼突出)
3つ目の瞼である瞬膜が突出し、炎症を起こす病気です。特にフレンチブルドッグは、目の病気にかかりやすいため、日常的に目の状態をチェックし、異常があれば早めに動物病院で診察を受けましょう。
4. 皮膚炎全般
短毛で皮膚がデリケートなフレンチブルドッグは、アレルギー性皮膚炎や接触性皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患にかかりやすいです。皮膚の赤みや痒み、フケが見られる場合は、早めにケアが必要です。特にシワの間に汚れが溜まりやすいため、日常的なお手入れが欠かせません。
5. 軟口蓋過長症
短頭種のフレンチブルドッグに多く見られる病気で、口の中の柔らかい部分(軟口蓋)が通常よりも長くなり、呼吸を妨げます。いびきや呼吸音が大きく、重症化すると手術が必要になることもあります。呼吸が苦しそうに見える場合は、早めに医師に相談しましょう。
6. 股関節形成不全
フレンチブルドッグは筋肉質な体つきですが、股関節に異常をきたすことがあります。歩行が不自然になったり、運動を嫌がったりする場合は、股関節の異常を疑いましょう。成長期に特に注意が必要です。
まとめ
フレンチブルドッグは、その可愛らしい見た目と飼い主に対する愛情深さから、非常に人気のある犬種です。しかし、呼吸器や皮膚にトラブルを抱えやすい犬種でもあり、日常的なケアや健康チェックが欠かせません。適切な食事管理や適度な運動、しっかりとしたしつけを行い、健康を維持して少しでも長く一緒に過ごせるようにサポートしましょう。
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