2024年06月09日
老犬の震え(振戦)について
愛犬が歳をとってきてたまに震え、病気なのかなと不安になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。この記事では老犬で見られる震えについてその原因や危険度について解説します。
痙攣と振戦の違い
始めに痙攣と振戦の違いについて説明します。一言にふるえといっても、犬の震えには痙攣と振戦の2種類があります。振戦は痛みや恐怖、寒さなどさまざまな理由で起こります。振戦は断続的に起こることが多く、長時間継続することは少ないです。また意識を失ったり、泡をふいたりすることもあまりありません。震えがずっと続く、頻繁に繰り返すなど病気が疑われる症状が見られなければ、基本的に心配はいらないでしょう。
一方、痙攣は、全身や一部の筋肉が激しく収縮することで、短くて数秒~1分、長くて3分程度の間、自分の意思とは関係なく体が震える状態のことをいいます。痙攣が起きたときの症状はさまざまで、前足や顔面などの体の一部が一定のリズムで動くなどの比較的軽い症状から、全身の筋肉が硬直しガクガクと震える・犬かきするように足をバタバタとさせる・意識がもうろうとする・呼吸が数秒止まるといった、激しい症状が見られることもあります。こういった重い症状がみられる場合はすぐに動物病院を受診するようにしてください。
この記事では震えのうち振戦について、考えられる原因と対処法を説明します。
考えられる振戦の原因
老犬の起こす振戦の原因には大きく分けて生理的な原因と病気に起因するもの野二つがあります。それぞれについて考えられる原因をいくつか説明します。
生理的な原因
筋力の低下
老犬になると筋力が衰え、今までは当たり前に支えられていたからだが重たく感じるようになります。その結果後ろ足がブルブルと震えることがあります。特に排便時などにいきんで震えることが多いです。
温度変化
老犬になると筋肉の量が低下し自分で熱を作り出すことができないため寒さを感じやすくなります。また活発に動く機会も減るため体が温まることも少なくなります。結果体が熱を産生しようと震えることがあります。
ストレス
老犬はストレス耐性が低くなり不安も感じやすくなります。ストレスを感じていたり、興奮するようなことがある場合、体が震えることがあります。
病気に関係するもの
脳障害
小脳や神経の問題(脳腫瘍、てんかん、脳炎、水頭症など)、電解質の異常といった代謝性の問題など、何らかの病気の症状として振戦(しんせん)が見られることがあります。
薬の副作用
ほかの病気の治療の目的で使っている薬の副作用として振戦が現れることがあります。たとえば犬の認知症の薬として使用されるジアゼパムでは副作用として振戦が見られることがあります。
低血糖
なんらかの原因で血糖値が低下すると振戦や意識障害を起こしたりすることがあります。糖尿病を患っているワンちゃんは治療として用いるインスリンの投与によって低血糖状態に陥ることがあります。また、子犬の場合はぼにゅうやミルクがきちんと飲めていなかったり、食欲不振・嘔吐・下痢が続いたりした結果低血糖を起こす危険があります。
このほかにも様々な体の異常から振戦が起こることがあります。病気が原因だと思われる場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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スマイルフラワーでの取り組み
個別対応
老犬一頭一頭の健康状態や嗜好に合わせた食事を提供しています。食べやすい形状や温度、トッピングの工夫を行い、少しでも食欲が戻るようにしています。
医療サポート
スマイルフラワーでは、獣医師による定期的な健康チェックを行っています。食欲不振の原因が病気によるものである場合、早期に発見し適切な治療を行います。
リラックスできる環境の提供
老犬がリラックスして食事を摂れるよう、静かで安心できる環境を整えています。ストレスを軽減するための工夫を行い、食欲が回復しやすい状態を保っています。
見学のご案内
飼い主様に直接施設を見学していただき、スマイルフラワーの魅力を感じていただきたいと思っています。施設見学は随時受け付けておりますので、ぜひ一度お越しください。
保護犬活動について
老犬ホームスマイルフラワーでは、保護犬のお世話も行っております。
保護犬はNPO法人Link toのホームページ及びインスタグラムをご覧下さい。
※現状、一般の方からの保護犬の引き取りは行っておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。