2024年09月30日
老犬がかかりやすい目の病気の症状、予防法を解説
犬の目は傷つきやすく、トラブルが起こりやすい場所です。また老犬になると代謝が衰えることでちょっとした変化が病気にも発展しやすくなります。ヒトに比べて犬はもともとあまり視力がいい方ではありませんがそれでも小さな異変に飼い主が気付いてあげられないと病気が発展し最悪失明してしまうかもしれません。よって老犬がかかりやすい目の病気は何なのかを知りその症状や野望法を知っておくことは非常に重要だといえるでしょう。
今回はそんな老犬がかかりやすい目のの病気について、種類や原因、症状、治療法から予防法までご紹介します。
老犬がかかりやすい病気
シニア期に入ったワンちゃんがかかりやすい病気には様々なものがあります。中でも白内障、緑内障、角膜炎、ぶどう膜炎、などは老犬がかかりやすい病気としてよく挙げられます。ここではそれぞれの病気についてどんな病気なのか紹介します。
白内障
人と同じようにわんちゃんも年を取るとかかりやすいのが白内障です。白内障は目の水晶体が白く濁り、視力が低下するのが主徴ですが最終的には失明する危険性もある病気です。
初期の段階では犬の行動自体には変化が見られないため、発見が難しいのが特徴です。進行するにつれ視力が低下し、ものにぶつかる、つまずく、転ぶ、投げたおもちゃを見失うなどの症状が表れます。
一度に濁ってしまった水晶体は元に戻すことはできませんが、早期発見で点眼や薬物治療によって進行を遅らせたり止めることが可能です。これらの治療で効果がない場合には人と同じように手術によって水晶体を人工の水晶体と入れ替える治療もあります。この場合は完治と言える状態を維持することができますが、内服薬や点眼薬の場合は完治は難しいといわれています。
また、白内障を予防するのはじつは難しいといわれています。しかし日々の食事やサプリメントなどで目に良いといわれる栄養素を多くとり入れることで予防につなげることはできるでしょう。。
緑内障
緑内障には原発性緑内障と続発性緑内障と呼ばれる2種類があります。目の充血、角膜の浮腫が見られ、時には痛みも伴います。よって症状としては痛みによって元気がない、食欲がないといった様子が見られることが多いです。目に関連した症状ではないため、行動から緑内障を発見するのは難しいといわれています。
緑内障になる原因として、原発性緑内障の場合は遺伝によるもので、高齢犬になると発症します。アメリカンコッカーや柴犬、シーズーといった犬種が緑内障にかかりやすいといわれています。続発性緑内障の場合、白内障やぶどう膜炎といった他の目の疾患が原因で発症します。
早期発見ができた場合、適切な治療にて回復する可能性がありますが、視力を失ってしまうと治療で治ることは難しいです。
角膜炎
角膜炎は角膜に炎症が起こることで痛みを伴う病気です。症状として、痛みで瞬きが増えたり前足で目をこすったりといった様子が見られます。また、涙や目やにが出ることも増えるといわれています。
治療は点眼液での治療がメインです。場合によっては外科手術が行われる場合もあります。角膜炎の治療が完了したとしても、角膜の表面が濁ったままということもあり、最悪の場合は視力の低下や失明の可能性もあります。
主な原因は細菌やカビによる感染症やビタミン不足、他の目の病気との併発です。特に目に異物が入りやすいような鼻が短い犬種や目の周りの被毛が目に入りやすい犬種は日ごろから注意しましょう。
飼い主さんが気付いてあげられる症状
愛犬の異変にいち早く気づいてあげられるのはやはり飼い主さんです。目の病気にかかったときによくある症状としては次のようなものがあげられます。
目が赤い・充血
目やにがでる
目がしょぼしょぼする
目をかく、気にする
涙目になる
目の動きがおかしい、目が揺れる
このような症状がみられた時は目の病気が疑われます。早めに獣医さんを受診するのが良いでしょう。
まとめ
老犬になると代謝や免疫力の低下で、これまでは何ともなかったことが病気につながることも多いです特に目の病気は失明してしまったら治療ができないため、早期発見が必要になってきます。一番近くで見てあげられる飼い主さんが小さな異変を見落とさないことが最も重要なのです。また自分で判断できないときは早めに獣医さんに相談してみるのが良いでしょう。
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